【7月11日 AFP】タイ南部クラビ(Krabi)県で、15歳未満の少女3人を含む8人が銃で武装した襲撃犯らに殺害された。警察当局が11日、明らかにした。個人的ないさかいが事件の発端とみられるという。

 警察によると10日午後4時(日本時間同日午後6時)ごろ、迷彩服姿の6~7人の集団が現場となった家に侵入。10人を人質に取り、家主を待ち伏せした。

 同県アオルーク(Ao Luek)郡の首長がAFPに明らかにしたところによると、家主は午後8時ごろに帰宅し、被害者らは全員、手錠と目隠しをされた。その後襲撃犯らは深夜になって発砲し、6人が現場で死亡。また、病院へ搬送された5人のうち2人は病院で死亡し、1人が深刻な容体だという。

 警察当局の副報道官は報道陣に対し、犠牲者らが地元のイスラム教徒だった一方、襲撃犯らは「当局者と名乗り、違法行為がないか調べたいと主張していた」と明かした。

 クラビ県の警察当局はAFPに対し、「現在も捜査中だが、今のところ事件は個人的ないさかいによるものとみている」と明らかにした。

 事件が起きたクラビ県では、多数のイスラム教徒が何世紀にもわたって暮らしている。(c)AFP