【7月11日 AFP】MLBオールスターゲーム2017(88th All-Star Game)の開催を翌日に控えた10日、毎年恒例の本塁打競争が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の新人アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が特大弾を連発して優勝を果たした。

 決勝ラウンドでいとも簡単にミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)の三塁手ミゲル・サノ(Miguel Sano)を打ち負かした25歳のジャッジは、513フィート(約156メートル)の打球を左翼スタンドにたたき込むなど、500フィート(約152メートル)超えを連発して圧倒的なパワーをみせつけた。

 競争を終えたジャッジは「少し緊張しながら臨んだ」とすると、「素晴らしい経験だった。すべてが良い感触で存分に楽しんだよ」とコメントした。

 マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)は前回覇者として優勝候補の呼び声が高かったが、第1ラウンドでヤンキースの捕手ゲーリー・サンチェス(Gary Sanchez)に17-16で競り負けて早々と姿を消し、ジャッジとの注目対決は実現しなかった。

 準決勝ではサノが11-10でサンチェスに勝利したのに対し、メジャートップの30本塁打を記録しているジャッジは、元大リーガーで父親のクレイ・ベリンジャー(Clay Bellinger)氏が投手を務めたロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の一塁手コディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)を13-12で退けた。

 球場のあらゆる方向へ打ち分けながらパワーをみせつけ、中堅や右翼の2階席にライナーをたたき込む場面もあったジャッジは、ルーキーとしては史上初、ヤンキースの選手としては、2011年のロビンソン・カノ(Robinson Cano)、2002年のジェイソン・ジアンビー(Jason Giambi)氏、そして1997年のティノ・マルティネス(Tino Martinez)氏に次ぐ史上4人目の優勝者となった。(c)AFP