【7月10日 AFP】ブラジルメディアは9日、サッカーカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のバスコ・ダ・ガマ(CR Vasco da Gama)対フラメンゴ(Flamengo)戦後に暴動が発生し、発砲でファン1人が死亡したほか、2人が負傷したと報じた。

 スタジアムの外で起きたフーリガン同士の争いで、身元不明の男性1人が胸を撃たれて緊急搬送先の地元の病院で死亡が確認された。さらに、2人のサポーターが脚を撃たれたほか、もう1人が飛び散ったガラスで負傷したとされている。

 8日に行われたダービーマッチはバスコ・ダ・ガマの本拠地で行われ、同クラブが0-1で敗れると、試合終了の笛とともにホームファンが手作りの打ち上げ花火などをピッチに投げ込んだ。

 まだ大勢の子どもが観客席に残っていた中、警察が催涙ガスでファンを追い払おうとしたことでパニックが引き起こされてしまったという。

 両チームは被害を受けることを避けてピッチの隅で待機したあと、警備員に先導されながらロッカールームに戻ることを余儀なくされた。

 暴動はグランドの外でも続き、怒り狂ったバスコのファンが投げつけたたくさんのれんがや瓶に対し、警察は催涙ガスで応戦していたとされている。(c)AFP