【7月7日 AFP】孤高の実業家、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が率いる米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)は、電力問題に悩むオーストラリア南部にリチウムイオンバッテリーによる世界最大の蓄電施設を100日以内に建設すると発表した。

 マスク氏は今年3月、ツイッター(Twitter)での投稿で、2016年に嵐によって送電塔が破壊され、完全な停電が起きた豪サウスオーストラリア(South Australia)州に、蓄電施設を建設するために協力したいと申し出ていた。

 同様の蓄電施設でこれまで世界最大のものはテスラが建設し、昨年12月に米カリフォルニア(California)州で運用が開始されている。だが、サウスオーストラリアの州都アデレード(Adelaide)で会見したマスク氏は「今回のシステムは、地球上のどのシステムよりも3倍強力だ」と述べた。出力100メガワットで、3万世帯への電力供給に十分だという。

 施設が建設されるのは、アデレードから北へ230キロ離れたジェームズタウン(Jamestown)。ジェイ・ウェザリル(Jay Weatherill)州首相によると、仏再生エネルギー企業ネオエン(Neoen)の集合型風力発電所(ウインドファーム)と組み合わせた施設となる。

 風力や太陽光といったエネルギー源の特性上、再生可能エネルギーは発電が断続的にならざるを得ないものの、専門家ら大規模な蓄電システムと組み合わせることで、再生エネルギー業界を一変させ得ると述べている。(c)AFP/Glenda KWEK