【7月6日 AFP】(写真追加)九州北部は5日、記録的な大雨に見舞われ、河川の氾濫や土砂災害で少なくとも2人が死亡、18人が行方不明となっている。気象庁は福岡県と大分県に大雨特別警報を発令し、「これまでに経験したことのないような大雨」で「重大な危険が差し迫った異常事態」だとして地域住民に避難と安全の確保を呼び掛けている。

 福岡・大分の両県では、河川の氾濫による市街地の冠水や土砂崩れが発生し、住民が孤立状態となった。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は6日の記者会見で、警察や消防、自衛隊員ら7500人態勢で被災者の救命救助に当たっていると述べた。ヘリコプター40機が、天候の回復を待って捜索活動に出動できるよう待機しているという。

 気象庁によると、九州の一部地域では5日、12時間の雨量が500ミリを超えた。6日いっぱい豪雨が続くおそれがあるとして、警戒を呼び掛けている。

 警察情報としてNHKや時事通信(Jiji Press)が報じたところによると、福岡県朝倉市で男性1人が遺体で発見された。また、大分県日田市でも土砂崩れで男性1人が死亡したと報じられている。

 福岡、大分両県の当局者によれば、現在18人の行方が分からなくなっている。(c)AFP/Quentin TYBERGHIEN