【7月6日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、2021年までの契約延長に合意し、同クラブでキャリアをまっとうする見通しとなった。

 FCバルセロナは5日、17年前にクラブに加入したメッシと新たに契約を結び、同選手が34歳までクラブに残留すると発表した。これにより、通算5回のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇るメッシの将来に関する臆測に終止符が打たれた。

 数日前に母国アルゼンチンで長年のパートナーと結婚し、現在はハネムーンを楽しんでいる30歳のメッシについて、バルセロナは声明で「メッシはプレシーズンのトレーニングを控え、数週間以内にチームに合流し、契約にサインすることになる」と述べた。

 13歳だった2000年にバルセロナのユースチームに加入したメッシは先日、自身の将来について言及し、キャリアを開始した故郷ロサリオ(Rosario)のニューウェルス・オールドボーイズ(Newell's Old Boys)に戻ってプレーすることを示唆する一方で、13歳からホームと称しているバルセロナで、タイトルを積み重ねることを優先したいとも語っていた。

 メッシの残留を自身の使命に掲げていたバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、「サッカー界で最高の選手であるメッシが、クラブに残ってくれることを望んでいた。彼はここでプレーし、ここで現役を終えるべきだ」と語った。

 具体的な金額は明らかにされなかったものの、スポーツ紙マルカ(Marca)が4日に報じた記事によると、メッシの新契約には3億ユーロ(約385億円)の解除条項も含まれているという。

 スペインメディアの報道ではまた、2018年6月に満了を迎える現行契約で年俸2000万ユーロ(約25億7000万円)を受け取っているメッシは、ほかにも広告や出来高ボーナスによる数百万ユーロの収入を手にしているとされている。(c)AFP/Jean Decotte and Daniel Bosque