【7月4日 CNS】7月1日午後9時16分。新型寝台列車D311号は予定通り、北京(Beijing)南駅から上海(Shanghai)駅に向かって出発した。この寝台列車は設計がすべて一新され、全ての寝台が個室仕様になっている。

 新型の寝台列車は、プライバシー性を高めた。それぞれの個室は独立しており、窓も上下両方に別々に取り付けられ、自分だけの景色を堪能できる。通路を挟んで両側、列車の進行方向と平行に2段ベッドが設置されている。

 車体も少し高くなり、上段のベッドでも座れるほど余裕ができた。各ベッドには背もたれも設置され、角度を調節できる。エアコンも個室ごとに温度調整が可能だ。もちろん、コンセントや照明も完備され、プライベート空間で本を読んだり仕事をしたり、ゆっくりしたりと、旅を楽しめる。その他にも、カーテン、手すり、洋服掛け、帽子掛けなど、細部まで行き届いた設計になっている。

 16両編成で、全車両が寝台列車。最高時速250キロ、総定員数880人。今回の列車は、乗客の乗り心地、プライベート性、多機能性といったニーズをすべて採用しており、寝台列車のサービスレベルをぐっと引き上げることになりそうだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News