【7月3日 AFP】トルコは2日、熱波の影響でうだるような暑さとなり、地中海(Mediterranean Sea)沿いの南部アンタルヤ(Antalya)で45.4度を記録するなど、ほとんどの地域で気温が過去最高を更新した。エーゲ海(Aegean Sea)地方では森林火災も発生している。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、外国人観光客が多く訪れるアンタルヤでは45.4度を記録し、統計開始以来、最高となった。

 日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、最大都市イスタンブール(Istanbul)の最高気温が39.3度となり、過去最高を記録したと報じている。

 猛暑のため通りには人影がなく、ボスポラス(Bosphorus)海峡では海に入って涼を取る人たちの姿も見られた。

 西部イズミル(Izmir)県メンデレス(Menderes)地区では森林火災が500ヘクタール余りにまで拡大。地元当局によると、ヘリコプター9機、航空機4機を投入し消火活動を行っている。

 気象学者によると、この猛暑はアフリカからの熱波が原因。1週間前後続くとみられ、4日には多くの地域でゲリラ豪雨の発生が見込まれている。

 隣国のギリシャも熱波の影響を受けており、首都アテネ(Athens)を含む複数の地域で43度と過去最高を記録している。(c)AFP