【7月3日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)は2日、決勝が行われ、前半に相手のミスからラース・シュティンドル(Lars Stindl)が奪った得点が決勝点となり、ドイツがチリに1-0で勝利して大会初優勝を飾った。

 前半20分、集中を欠いたチリのマルセロ・ディアス(Marcelo Diaz)から相手ゴール前でボールを奪ったティモ・ヴェルナー(Timo Werner)は、相手GKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)が飛び出したところでシュティンドルにパスを出し、シュティンドルは無人のゴールにボールを流し込んだ。

 大会最優秀選手に送られるゴールデン・ボールを獲得したドイツの主将ユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)は、試合後に「信じられれない」と喜びを表した。

「勝利に値する内容だった。僕らは大会前まで一緒にプレーしたことがなかったのでなおさら価値がある」

「タイトルはすべて特別なものだが、この若いチームで取ったタイトルはそれ以上に特別だ」

 最後にドラクスラーは、「これから僕らは休暇に入る。トロフィーを持って行くこともできるね」と笑顔でコメントしている。

 W杯の前哨戦となるコンフェデレーションズカップでドイツが優勝するのは、8度目の開催にして史上初となった。

 チリの主将で大会最優秀GKに輝いたブラーボは、「両チームに大きな差はなかった」と話している。

「勝てなくて残念だが、戦った相手はワールドクラスのチームだった。われわれはミスから学ばなければならない」

 決勝でもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が発動し、チリのゴンサロ・ハラ(Gonzalo Jara)は運良く退場を逃れた。後半20分、ハラはヴェルナーの顔面に肘打ちを見舞ったが、VARの確認の結果、ハラにはイエローカードが提示された。

 大会最多得点はヴェルナー、シュティンドル、同じくドイツのレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)の3点だったが、2アシストも記録したヴェルナーが得点王に輝いている。

 61パーセントのポゼッションを記録し試合を支配したチリは、ドイツの8本に対し21本のシュートを放ったがゴールに結びつけることができなかった。(c)AFP/Ryland JAMES