【7月1日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスーパースター、ステフェン・カリー(Stephen Curry)が、リーグ史上最高額に上る5年総額2億100万ドル(約225億7000万円)で新たにチームと契約することになった。米スポーツ専門チャンネルESPNが30日に報じている。

 ウォリアーズにとって最近3年間で2度目のNBAファイナル制覇に貢献したばかりのカリーについて、ESPNは同選手の代理人を務めるジェフ・オースティン(Jeff Austin)氏の話を引用する形で、2億ドルの大台を突破したNBA史上初の選手となったと伝えた。

 これまでの契約が4年総額4400万ドル(約49億円)という控えめなものであったことから、不透明な状況とされていたカリーの将来についての臆測は、今回の合意で一掃された。リーグを代表するスター選手でありながら、年俸番付でカリーは順位が低く、バスケットボール専門サイトによると、昨季の年俸はリーグ82位の1210万ドル(約13億6000万円)とされている。

 カリーの現行年俸は、来季が3330万ドル(約37億4000万円)で2018-19シーズンが3560万ドル(約40億円)のリーグ最高年俸を誇るクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)と比べ、かなり不釣り合いな額となっていた。

 これまでのカリーの契約は、同選手が足首の耐久性に問題を抱えているとみられ、長期的な体調面に疑問が持たれていたときに結ばれていたものだった。しかしながら、ウォリアーズでの輝かしいシーズンでオールスターに4度選出される活躍をみせるなかで、その懸念は取り除かれた。

 リーグ制覇を果たした2014-15シーズンにレギュラーシーズンの最優秀選手賞(MVP)に選出されたカリーは、その翌シーズンに満場一致で同賞に輝いた史上初の選手となった。

 今季のレギュラーシーズンでは1試合平均25.3得点を稼ぐと、1シーズンでの歴代最多記録となる402本の3ポイントシュートを決めた2015-16シーズンを含め、同シュートの本数でも5シーズン連続でトップを記録。1シーズンで300本以上の3ポイントシュートを記録した選手は、これまでカリー以外に出ていない。(c)AFP