【6月29日 AFP】陸上、オストラバ・ゴールデン・スパイク(2017 Ostrava Golden Spike)は28日、チェコ・オストラバ(Ostrava)で行われ、今季限りで引退するウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が男子100メートルで優勝を飾った。

 背中のこわばりと出遅れに苦しみながらも、ボルトは実力の下回る選手たちをねじ伏せた。ユニエル・ペレス(Yunier Perez、キューバ)がつかの間ながら勝利するかと思われたが、ボルトは終盤に巻き返して10秒06を記録した。

 ボルトは今後、現役最後の大会となる第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)を前に、ダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2017)第11戦のモナコ大会(Herculis EBS)に出場する。

 会見を前に残った観客やメディアを前に2本の走り幅跳びを披露したボルトは「かなり遅かったし、良いレースではなかった。今はリズムをつかんでいるところで、練習を積まないといけない」とすると、背中については「常に」悩んでいるとし、「相変わらずの問題だ」とコメントした。

「医師はこの何年もの間、自分が年を取ればどんどん悪い状況になると言っている。それを食い止めようと必死にやっているし、すべてが順調にいくように医師の診察に行く必要がある。少しこわばりがあるけれど、けがをしているわけではないというのが大事だ」

 開幕まで35日と迫った世界陸上出場について何らかの懸念はあるかと尋ねられたボルトは「ないね。すぐ医師に診てもらうつもりだし、問題を解決してくれるはずだ。自分のすべきことは練習をすることと、良い状態に持っていくことに集中することだ」と応じた。(c)AFP