【6月30日 CNS】高等教育機関が集中する広州大学メガセンター(Guangzhou Higher Education Mega CenterHEMC)で、中国国内初の5G基地局が開通した。近く行われる「2017モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress 2017)」に向けて、「中国移動(China Mobile)」の広州子会社「広州移動(GMCC)」は5G設備関連メーカーと協力し、5Gの屋外実験を経て開通させた。5G実現に向けて、さらに重要な一歩を踏み出した。

 5Gは4Gと比較して高速、遅延が極めて少ないという特徴があり、今回の屋外環境下では2Gbps以上を維持していたという。

 中国の通信事業者「中国移動」の5G計画表では、2017年、2018年はそれぞれ屋外実験と商用実験を展開し、2020年には実用化を目指している。

 計画では広州大学メガセンターの運動場、図書館、食堂、実験棟、校舎など7か所で試験を行う予定。5Gの国際基準はまだ足並みがそろわないが、中国内の設備メーカーはすでに5G基地局などの研究開発に成功している。

 5Gの発展はそれ自体の産業価値だけでなく、付随するチップ、機材、材料、ソフトウエア、製造業などの基礎産業も新しい技術を創造することで、更なる発展が期待できる。GSMアソシエーション(GSM AssociationGSMA)によれば2025年までに5Gは全世界で1兆3000億ドルを生み出し、関連産業では6兆5000億ドルの経済効果があると予想されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News