【6月27日 CNS】中国の自転車シェア大手のモバイク(Mobike)は22日、モバイクの日本支社を福岡市に設立したと発表した。同社の海外進出はシンガポール、イギリスに続いて3か国目になり、世界に向けて中国発の質の高いサービスを発信すべく、さらに活動を強化する。

 日本にモバイクが進出するのはシンガポール、イギリスに続いて3か国目になるが、中国国内も含めるとすでに100都市に配備されており、今年中には200都市への配備を目指す。

 モバイクは各都市に展開する前に、現地の経済や市場、交通環境などを徹底的に調査。現地の政府や交通管理部門とコミュニケーションを密に図る事で、信頼を築いてきたという。公共交通機関を補完する手段としての「ラストワンマイルモビリティー」を市民へ提供することで、交通渋滞の緩和や大気汚染の減少といった、都市生活における健康面での改善に貢献するとしている。

 モバイク海外市場スーパーバイザーのクリス・マーティン(Chris Martin)氏は、「日本市場に参入できてとても感激している。福岡市は特にイノベーションに溢れた活気のある街。今回のモバイクとの提携は自然な流れ。福岡市と地域戦略推進協会(FDC)の支持の下、福岡を基点に、さらに多くの日本の都市へサービスを提供できるようになりたい。市民にモバイクを利用してもらうことで、福岡市の発展に貢献したい。」と話した。

 モバイクは今年6月、新たに6億ドルを越える融資を受けており、今年の融資の累計はすでにこの業界で初めて10億ドルを超えた。

 同社が現在、世界全体で設置するシェアサイクルは500万台を超える。登録者数も1億を超えており、1日あたり2000万人が利用する。また、モバイクの各車両には3つのGPSチップとloT(Internet of Things)チップが内蔵されており、毎日5テラバイト以上の「お出かけ」データを保存できる。(c)CNS/JCM/AFPBB News