【6月22日 AFP】米ニューヨーク(New York)で21日に開催された「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」のチケット制のトークイベントに毛皮反対の活動家たちが乱入し、一時中断させる事態となった。米ファッション界の大御所であるマイケル・コースはこのイベントで、自身のキャリアやメラニア・トランプ(Melania Trump)への衣装提供、閉鎖された店舗について語った。この談話は、フェイスブック(Facebook)上でストリーミングされた。

 何十人もの活動家たちは、会場であるメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)に「マイケル・コースの手は血にまみれている」と叫びながら乱入。コースの談話が始まってから約13分後に、痛みを訴えるような動物の悲鳴音を合図に4分間の反対運動を開始。すぐにセキュリティがコースを安全な場所へ退避させた。

「毛皮はファッションではない」「毛皮に哀れみはない」と活動家らは繰り返し、その内少なくとも2人がステージに上った。活動家の1人である男性は、混乱した様子の観客に向かって「この産業を支援している人間は全員、恥を知れ」と叫び、美術館スタッフらに素早く取り押さえられた。「すぐに解決しますので、そのままお席でお待ちください」と拡声器でアナウンスが流れると、客席からは拍手と歓声がおこった。

 デモが終わり、ステージに戻ったコースはスタンディングオベーションで迎えられ、その後のインタビューはCNNのジャーナリスト、アリーナ・チョ(Alina Cho)が進行役を務めた。コースは「ショーは続けなければならない」とコメント。