【6月22日 AFP】サッカーメキシコ代表のフアン・カルロス・オソリオ(Juan Carlos Osorio)監督が21日、ニュージーランドに2-1で勝利したコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)の試合中に激高したことを謝罪した。

 56歳のオソリオ監督は、前半にメキシコのDFカルロス・サルセド(Carlos Salcedo)が倒されて肩を負傷した際に、ニュージーランドのアシスタントコーチの一人と激しい口論を繰り広げた。

 ビデオ映像では、サルセドがニュージランドの主将クリス・ウッド(Chris Wood)と乱闘になって足を滑らせたことが確認されていたが、この件に関するビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は行われなかった。

 試合終盤に発生した激しい乱闘騒ぎでは、コロンビア出身のオソリオ監督がチームに制止される一幕もあり、この場面でメキシコはMFエクトル・エレーラ(Hector Herrera)にイエローカードが出された。

 試合はニュージーランドが先制したものの、メキシコはラウル・ヒメネス(Raul Alonso Jimenez)とオリベ・ペラルタ(Oribe Peralta)のゴールで逆転に成功。勝利したメキシコは、得失点差でグループAの首位に立っている。

 オソリオ監督は「ファンの皆さんに謝罪したい。相手のアシスタントコーチの一人に対する私の振る舞いは良くなかった。サッカーで礼儀を欠くことは許されず、申し訳なく思っている。サルセドが倒されたのを見て、私は相手に怒鳴り散らして試合を止めてしまったが、(ニュージーランドのベンチから)やり返されることはなかった」と語った。

「荒れ模様でほとんど暴力的な試合になり、自分もわれを失ってしまった。カメラでは私の行為が確認されていたが、相手のアシスタントコーチは何もしていなかった」と話したオソリオ監督は、相手に何を言われたのか聞かれると、「もう終わったことだが、私に何を話したかは彼が知っている」と答えるにとどまった。

 ニュージーランドのアンソニー・ハドソン(Anthony Hudson)監督は、今回の乱闘について「異様な試合になったと思った。互いに肘打ちをするような場面もあった」とコメント。

「問題の場面は目撃していなかったが、そのためにVARというものがある。あの状況下ではビデオ検証が行われたと確信している。アシスタントコーチと話しながら、ビデオ(リプレー)を待った。私はほとんど関わっておらず、ただVARの裁定を待っていた」 (c)AFP