【6月21日 AFP】男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2017)は20日、シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、6-1で杉田祐一(Yuichi Sugita)に完勝し、今グラスシーズン初勝利を手にした。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)を万全な状態で迎えるため、今季のクレーシーズンを全休していたフェデラーは、ラッキールーザーの杉田を試合時間わずか52分で粉砕。ATPツアー通算1100勝目を飾った。

 フェデラーは試合後、大会ウェブサイトで「彼とは一度もプレーしたことがなかった。私が相手のときは、いつもみんな非常にモチベーションが高い。簡単にはいかないものだから、とても満足している。すごく良いスタートが切れた」と語った。

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で2012年以来となる四大大会(グランドスラム)のタイトルを獲得したフェデラーは前週、ドイツ・シュツットガルト(Stuttgart)で行われた大会の1回戦でトミー・ハース(Tommy Haas、ドイツ)に苦杯をなめ、復帰初戦での白星を逃していた。

 しかし、現在世界ランキング5位のフェデラーはこの日、第4ゲームでブレークに成功し、第1セットを先取すると、第2セットも試合を支配。圧倒的な力を取り戻した。対する世界66位の杉田は、フェデラーのサービングフォーザマッチでブレークし、ベーグルを免れるのが精いっぱいだった。

 ドイツ・ハレ(Halle)で9度目の優勝を狙う35歳のフェデラーは次戦、最近好調のミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)と顔を合わせる。(c)AFP