【6月20日 AFP】クロアチア当局は19日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するMFルカ・モドリッチ(Luka Modric)について、古巣ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)のズドラフコ・マミッチ(Zdravko Mamic)元会長の裁判で偽証した疑いで捜査を開始したことを明らかにした。

 検察側の声明によると、クロアチア東部で今月13日に行われた裁判において、31歳のモドリッチは「偽証罪を犯した」疑いがあるとされている。声明文ではモドリッチを名指しにしなかったものの、「1985年生まれのクロアチア市民」と言及していた。

 マミッチ元会長は兄弟や他2人とともに、職権乱用と現金1500万ユーロ(約18億7000万円)及び資産150万ユーロ(約1億9000万円)の収賄罪で起訴されており、現金については選手の移籍に関連した架空契約で着服したとされている。

 前週、2012年にレアルに加入したモドリッチは裁判所に召喚され、2008年にディナモからトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に加入した際の詳細について証言を行っていた。

 当局の主張によれば、モドリッチは証人喚問で、2004年7月に将来の移籍条項が書かれた契約の付属文書にサインしたと証言したが、2015年に行われた聴取では、同文書にサインしたのはトッテナムに加入した後だったと話したとされている。

 仮に偽証罪に問われれば、最大で禁錮5年の刑が科される可能性がある。(c)AFP/Lajla VESELICA