【6月14日 AFP】サッカー2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選が13日、ドーハ(Doha)で行われ、グループAのカタールは3-2で韓国に競り勝ち、本大会出場にわずかな望みをつないだ。

 外交危機に直面しているカタールは、2点を先取しながらも韓国に追いつかれ、W杯出場が絶望視されたが、ハサン・アル・ハイドゥース(Hasan Al-Haydos)のこの日2得点目が決勝点となった。

 2022年のW杯(2022 World Cup)開催国カタールは、グループ3位のウズベキスタンに勝ち点差を5とし、残り2試合で連勝すればプレーオフに進む可能性を残している。

 韓国は敗れはしたものの、ウズベキスタンと1ポイント差のグループ2位につけており、自力で本大会出場を決められる位置を維持している。ウリ・シュティーリケ(Uli Stielike)監督が率いる韓国は、最終戦でウズベキスタンとの大一番を控えている。

 カタールは前半25分、同国史上初めてスペイン1部リーグでプレーするアクラム・アフィフ(Akram Afif)がファウルを受けて得た約18メートルのFKをアル・ハイドスが沈めて先制すると、後半6分にはアフィフが追加点を奪い、勝利を大きくたぐり寄せた。

 対する韓国は、同17分に寄誠庸(Sung-Yueng Ki、キ・ソンヨン)、24分に黄喜燦(Hee Chan Hwang、ファン・ヒチャン)が立て続けに得点し、ロシア行きに向けて貴重な勝ち点の確保に成功したかにみえた。

 ところがカタールは同29分、ブラジル出身のロドリゴ・タバタ(Rodrigo Tabata)のお膳立てからアル・ハイドスが決勝点を奪い、ベンチとスタンドは歓喜に包まれた。

 韓国はこの試合でイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属する孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が、右腕を負傷して前半33分で途中交代している。(c)AFP/David HARDING