【6月12日 MODE PRESS】スペイン人デザイナーのダビッド・デルフィン(David Delfin)氏が3日、死去したとファッション情報サイトWWD.comが伝えた。デルフィン氏は脳腫瘍の闘病中だった。

 デルフィン(本名:ディエゴ・ダビッド・ドミンゲス・ゴンサレス、Diego David Domínguez González)氏はスペイン・マドリード(Madrid)で死去したとみられる。デルフィン氏は2001年、名門ファッションブランド「ダビデルフィン(Davidelfin)」を共同で設立した。

 悲報に対して、地元スペインでは「カリスマ性のある、創造的なファッションデザイナーの一人だった」として称賛のコメントが相次いでいる。スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は、デルフィン氏の家族に宛てた手紙を政府ウェブサイトに公開し、哀悼の意を表明した。手紙には、「(デルフィン氏は)スペインで最もカリスマ的で創造的なファッションデザイナーの一人だった」「(デルフィン氏は)は比類のない伝説を残した」とつづられている。

 ダビッドは2002年、パサレラ・シベレス(Pasarela Cibeles)のファッションショーで、アフガニスタン戦争に抗議し、モデルたちの顔をフードで隠し、首を輪で締めたスタイルを披露したことでファッション界に旋風を巻き起こした。その後、スペインのマドリードで開催されたメルセデス・ベンツ・ファッションウィーク(Mercedes-Benz Fashion Week)で、ロレアル・ベストコレクション賞とナショナル・ファッション賞に輝いている。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS