【6月10日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイス・ローザンヌ(Lausanne)で理事会を行い、2020年東京五輪で陸上の男女混合4×400メートルリレーなどを採用して15種目増やすことを決め、五輪における男女平等に「重要な一歩」を踏み出したと発表した。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は声明で「本日承認した新種目と、昨年東京五輪に含まれることが決まった五つの新競技は、五輪のプログラムの変革を代表するものだ」としている。

 IOCのスポーツディレクターを務めるキット・マコーネル(Kit McConnell)氏は、男女アスリートの長期的な格差是正に焦点を合わせたことで、東京五輪はリオデジャネイロ五輪の306種目から種目が増えることになるとしている。

 また、より「都会派」の観客に魅力を発信することももう一つの優先事項となっているとマコーネル氏は明かし、男女の3人制バスケットボールや自転車競技のBMXフリースタイルも種目に加わったとしている。

 陸上のリレー以外にも競泳の4×100メートルリレーに加え、アーチェリーや柔道、自転車でも男女混合種目が追加される。

 種目が増加した一方で、参加選手は全体で285人減少となる。(c)AFP