【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2017)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)との6-7(6-8)、6-3、5-7、7-6(7-3)、6-1という長丁場の一戦を制し、ここ44年間では最年長の決勝進出者となった。

 2年前の大会を制覇しているワウリンカは決勝で、9度の優勝を誇る第4シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する。

 32歳のワウリンカは正確なショットと持久力の勝負となった4時間34分の熱戦を制し、11日の決勝で自身4度目となる四大大会(グランドスラム)制覇に挑む。

 1973年に33歳で決勝に進んだニキ・ピリッチ(Niki Pilic)氏以降では最年長のファイナリストとなったワウリンカは、「またローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の決勝に進めるとは信じられない。第1セットと第3セットは切り上げてしまうことに及び腰だったが、主導権は取り返せると考えていた。アンディはいつだってもう一本打ち返させるように仕向けるし、簡単にプレーさせてくれない。素晴らしい雰囲気だったから、すべてを出し切った」とコメントした。

 また、自身4度目のグランドスラム決勝進出を決めたワウリンカはマレーについて「去年の彼はより積極的だったし、強かった。今日は自信がないようだった。プレーのスピードが少し遅く、ためらいがわずかにあった。それもあって、自分のプレーをする時間が持てた」と付け加えた。

 一方、1935年のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来となる英国人男子選手の全仏制覇がお預けとなったマレーは「戦い続けようとしたが、最後は彼が上手だった。決勝まであと1セットというところまで来たが、そこで苦しんだ」と語っている。(c)AFP