【6月10日 AFP】サッカー国際親善試合は9日、オーストラリアのメルボルン(Melbourne)でスーペルクラシコ(Superclasico de las Americas)が行われ、アルゼンチンが1-0でブラジルに勝利し、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の南米予選に弾みをつけた。

 メルボルン・クリケット競技場(Melbourne Cricket GroundMCG)に集まった9万5000人の前で、アルゼンチンは前半終了間際にスペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)でプレーするDFガブリエル・メルカド(Gabriel Mercado)がこの試合唯一の得点を記録し、国際サッカー連盟(FIFA)世界ランキング1位のブラジルに勝利した。

 W杯で2度頂点に立っている世界ランキング2位のアルゼンチンは、4試合を残す南米予選で大陸間プレーオフに回る5位に低迷している。一方のブラジルは、すでにロシア行きの切符を手にしている。

 アルゼンチンは来週シンガポールで親善試合を行い、8月31日に敵地モンテビデオ(Montevideo)で行われるウルグアイとの大一番に臨む。

 ホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督の初陣でアルゼンチンは、後半にガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)とウィリアン(Willian Borges da Silva)のシュートが立て続けにポストをたたくなど、ブラジルの猛攻にさらされた。

 アルゼンチンのスーパースターで主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、ほとんどの時間でブラジルのディフェンスに封じ込められたが、ボールタッチやパスでオーストラリアの観客を魅了した。

 サンパオリ監督は試合後、「苦しい時間帯も含め、きょうの選手たちのパフォーマンスを高く評価している。準備は万全でない部分もあったと思うが、試合ではチームとしていいプレーができ、アルゼンチンの誇りを守った。われわれにとってとても重要な勝利だ。単なる試合ではなかったのだから」とコメントした。(c)AFP