【6月16日 CNS】中国・青島(Qingdao)で今月初め、第5回中国(青島)国際クルーズサミット(China Internationale Cruise Summit Qingdao)が開催された。この期間中に世界観光機関(World Tourism Organization)が発表した「世界クルーズ客船分会観光都市概況及び中国クルーズ旅行発展報告」によると、ここ10年で中国市場クルーズ市場は爆発的な増加傾向で、現在中国は世界第4位のクルーズ市場となっている。

 同報告によると、2016年の中国のクルーズ客数は439万4000人に達し、955隻の客船を受け入れた。中国の客船受け入れ港ベスト3は上海港、天津港、三亜港だ。中国は北米市場、ヨーロッパ市場及びアジア太平洋市場と肩を並べて世界の4大大型客船市場となっている。

 クルーズ業界における中国での発展スピードは驚異的で、世界の旅客数成長率4.4%に対し中国の年間成長率は70%にも達した。現在、ロイヤル・カリビアン(Royal Caribbean)、コスタ(Costa Cruise Lines)など国際クルーズ大手は競って中国市場に参入。2016年、中国の港を拠点港とするクルーズ船は17隻に増えた。

 同報告の分析によると、中国のクルーズ産業が急速に成長したのは、国内のクルーズ港配置が完成の域に達し、クルーズ産業関連の法律・法規の標準が健全化されたため。アジアクルーズ協会の予測では、中国は現在世界で最も魅力的な消費吸引力のある顧客市場で、2020年までに中国のクルーズ市場規模は米国に次ぐ世界第2位になり、今後30年は中国観光の急速拡大の黄金期になるとみられる。(c)CNS/JCM/AFPBB News