サッカー史に残る不滅の存在へ―初戴冠の地で躍動のロナウド
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■不滅の存在へ
準々決勝でメッシを封じ込めたユベントスの強固な守備の前に、ロナウドも試合開始直後は手を焼いているように見え、7分を要して迎えた最初のボールタッチも決定的なプレーには程遠かった。それでもロナウドは徐々に守備網をかいくぐり始め、前半20分には相手の守備を出し抜いて先制点を決めた。
右寄りのスペースに流れたロナウドは、ダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)にパスをはたいてからペナルティーエリア内に入ると、カルバハルの折り返しに合わせて低いシュートを放った。ボールはユベントスのDFレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)に当たってコースが変わり、ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の牙城を破った。
チャンピオンズリーグ決勝の舞台に通算5試合出場しているロナウドは、これで3回のチャンピオンズリーグ決勝で得点を決めた初めての選手となった。これは前身のヨーロピアンカップ(European Cup)時代を含めても、レアルのレジェンドであるディ・ステファノ氏以来の快挙だった。
故郷のマデイラ(Madeira)島の空港にお世辞程度の銅の胸像が建ち、不滅の存在となったときには、自分をひけらかすのが好きな男だという嘲笑が各所からあがった。それでも、肉体を誇示する癖がやや鼻につくとはいえ、32歳の肉体はピッチ上ではいまだに脅威で、後半19分にはユベントスを容赦なく突き放す得点を挙げている。
完璧なタイミングでニアサイドへ走り込み、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)の折り返しに冷静に合わせたチーム3得点目は、ACミラン(AC Milan)以来27年ぶりの欧州連覇を確実にする決定的なゴールとなった。
カーディフで初タイトルを獲得した際、金のスパイクを履いていたロナウドだが、レアルの王となった現在、ロナウドの求める輝きはただ一つ、首にかけるメダルだけとなった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS