ラスト10戦で16得点のロナウド、「素晴らしい」シーズン終盤を優勝で締めくくる
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【6月4日 AFP】レアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、3日に行われたユベントス(Juventus)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝で2得点を挙げてチームを4-1の勝利に導き、「素晴らしい」シーズン終盤を優勝で締めくくった。大舞台で2得点の活躍に、周囲からも称賛の声が集まっている。
出場した最後の10試合で16得点を稼ぎ、クラブにとって1958年以来となるリーグ戦と欧州カップ戦の2冠に貢献したロナウドは、自身の高い基準に照らしても申し分のない形でシーズンを締めくくり、輝かしいキャリアで20個目となる主要大会のトロフィーを獲得した。ロナウドはこれまでにレアルで3回、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で1回、計4回のチャンピオンズリーグ制覇を果たしている。
ロナウドは前半に冷静なシュートで先制点をもたらすと、後半にはゴール前に走り込んで勝利を決定づけるチーム3得点目を記録。アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と対戦した2014年と2016年の決勝では目立った場面が少なかったものの、この日は十分すぎる活躍をみせた。
ロナウドは、リーグ戦を通して9回の休養を自身に与え、ラストスパートで力を発揮できるよう配慮したジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督への感謝を述べ、「素晴らしいシーズンの締めくくりになった。シーズンの終わりにタイトルを獲得するために準備をしてきた。監督の判断のおかげだし、すごく幸せだ」と語った。「後半はチームとしてすごく良かったし、自分たちの良さを出すことができた。うれしいよ。再び大会得点王になれたし、最高のシーズンを送れた」
さらにロナウドは、ハーフタイムにジダン監督がチームにかけた激励の言葉が試合の分岐点となり、後半の3得点につながったと話している。「監督がハーフタイムにすごく前向きな言葉をかけてくれた。僕らを心から信じていると言ってくれたんだ。夢のようなシーズンの終わり方だし、僕も含め、このチームのみんなにふさわしい結果だ」
チームメートのトニ・クロース(Toni Kroos)も、ロナウドがスポットライトを集めることを喜び、「クリスティアーノがどれだけ重要な選手かは、みんながわかっている」と話している。「準々決勝、準決勝、そして決勝と、チームとして良いプレーができたけれど、それでもサッカーでは得点を取る選手が必要だ。彼はまたその仕事をやり遂げてくれた」
■喜ぶベンゼマ「世界一のチーム」
レアルは1989年と1990年のACミラン(AC Milan)以来、27年ぶりとなる欧州連覇を達成し、クラブ通算12回目となる欧州の頂点に輝いた。さらにチームは、ここ4年で3回目のチャンピオンズリーグ戴冠を達成している。
カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)は「夢みたいだ。1個目、2個目、そしてこれで3個目だなんて!」と喜び、「僕らは歴史をつくった世界一のチームだ。最高だよ。このままもっとタイトルを取っていきたい。サッカーをやっているのはこのような瞬間のためであって、今夜はみんなが喜んでいる」と語った。
ウェールズ代表のギャレス・ベイル(Gareth Bale)にとっても、特別な夜になった。足首やふくらはぎの負傷に悩まされ、シーズンの大半を回復に費やしてきたベイルは、ベンゼマに代わって後半32分から投入され、母国での決勝に出場することができた。
この勝利はチーム全員の頑張りに対するご褒美だと話したベイルは「僕らは歴史をつくった。今はこの瞬間を味わうよ。ハーフタイムに自信をつけて、チャンスをものにする必要があったけれど、それを実行できた」と語った。(c)AFP/Steven GRIFFITHS