【6月4日 AFP】(更新、写真追加)英ロンドン(London)中心部で3日夜、相次いで襲撃事件が発生した。ロンドン橋(London Bridge)では車が歩道に乗り上げて次々に人をはね、近くのバラ・マーケット(Borough Market)では3人の襲撃犯が刃物で複数の人を刺した。警察によるとこの事件で6人が死亡し、警察はバラ・マーケットの襲撃犯3人を射殺した。警察は、射殺された容疑者らは爆発物が付いたベストのようなものを着ていたが、後にこれは偽物であることが分かったと発表した。

 警察は午後10時(日本時間4日午前6時)すぎからロンドン橋の事件に対応したという。

 事故当時に現場に居合わせた英BBCのホリー・ジョーンズ(Holly Jones)記者は、男が運転し「時速約50マイル(約80キロ)」で走っていたバンが歩道に乗り上げ、はねられた5人ほどが手当てを受けており、照明をつけた警察のボートがテムズ川(River Thames)で何かを捜索していると話した。

 ジョーンズ記者は、シャツを脱ぎ手錠を掛けられた男が警察に捕まったのを見たとも語った。

 英誌スペクテーター(Spectator)のウィル・ヘブン(Will Heaven)編集長はツイッター(Twitter)に「2人の負傷者を見た。歩道に1人、車道の端に1人」と投稿し、ロンドン橋には武装した警察官がいると報告した。

 事件を目撃した26歳の女性はショックを受けた様子で、「バンがロンドン橋のフェンスに衝突した。ナイフを持った男が走っていた。男は階段を下りてバーに行った」と話した。現場近くのパブにいた男性はBBCに、首から激しく出血している女性が店に入ってきたと話し、「喉を切られていたようだ」と語った。

 別の男性はBBCラジオに、ロンドン橋でバンが数人をはねるのを見たと語った。バンはなるべく多くの人をはねようとするかのように右に行ったり左に行ったりして、居合わせた人たちは逃げまどっていたという。