【6月1日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郡で、ホームレス対策の強化を進めているにもかかわらず、ホームレス人口が昨年比で23%も急増していることが明らかになった。先月31日に新たな統計データが発表された。

 ロサンゼルスのホームレス支援機関「LAHSA」によると、同郡で調査期間中に毎晩路上生活をしていた人数は、2016年が4万6874人だったのに対し、2017年は5万7794人だった。

 同じくロサンゼルス市内では、ホームレス状態にある人々は今年に入ってから3万4189人と、昨年比で20%増だった。

 ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)市長は、同市が「米国におけるホームレスの首都」と呼ばれるほどホームレス問題が長年にわたって慢性化している一因として、家賃と物価の高騰を挙げている。

 ロサンゼルスでは、巨額の資金を投入してホームレス対策を行うための2つの法案が住民投票によって承認されたばかり。12億ドル(約1300億円)を投じてホームレス支援住宅1万戸を建設する他、今後10年間で約35億ドル(約3900億円)をかけてさまざまなホームレス対策事業を実施する計画だ。(c)AFP