【6月5日 CNS】中国の端午節は各地でちまきを食べたり、「ドラゴンボート(Dragon Boat、龍船)」のレースを行ったりするが、ここ海南(Hainan)省海口(Haikou)市の假日海灘景区(Holiday Beach)では、市民が海に入る「洗龍水」という伝統行事に参加した。「洗龍水」は、海南省ではちまきよりも龍船よりも大切で神聖な儀式だ。

 5月30日午後6時時点の統計では、合計19万人もの市民が訪れていた。海岸は黒山の人だかり、海の中も芋洗い状態。毎年この日の光景には圧倒される。

「洗龍水」は海南省特有の慣習で、楚時代の政治家で詩人の屈原(Qu Yuan)が入水自殺した後に龍に化身したという言い伝えから、龍神が活動すると言われる端午節に、龍が降りてきた「龍水」を浴びることで1年の健康と平和を祈るほか、皮膚病などの予防効果があるとも信じられている。(c)CNS/JCM/AFPBB News