【6月2日 CNS】中国の吉利汽車(Geely Automobile)はこのほど、マレーシアの自動車メーカー、プロトン(Proton)の株を49%、更に英自動車メーカー、ロータス・カーズ(Lotus Cars)の株を51%取得した。

 吉利汽車ホールディングスはこれにより、吉利汽車、LYNK&CO、ボルボ、プロトン、ロータス・カーズと5社のブランドを有することになる。

 吉利汽車は資金と技術を輸出する形でプロトンと共同出資し、マレーシアとASEAN市場を開拓。今回ロータス・カーズを傘下に収めたことで英国進出の足がかりになる。

 プロトンの株を保有することは吉利汽車にとっても多少リスクを伴うが、ASEANと欧州市場へ進出するためには最良の策と言えるだろう。マレーシアは総人口6億2300万人のASEAN市場に属すため、プロトンとの共同出資会社を利用すれば無関税で輸出入が行える。

 吉利汽車の計画では2020年までに200万台を売上目標にしており、その頼みの綱が海外市場というわけだ。また、欧米市場への進出も視野に入れている。(c)CNS/JCM/AFPBB News