【5月30日 AFP】地球温暖化とヒートアイランド(都市高温化)現象の二重の打撃に直面することで、世界の一部の都市では2100年までに気温が8度程度上昇する可能性があるとする研究結果が29日、発表された。

 このような気温の急上昇は、都市住民の健康に悲惨な影響を及ぼし、企業や産業から利用可能な労働力を奪うとともに、水などのすでに逼迫(ひっぱく)した状態にある天然資源に圧力をかける恐れもある。

 今回の予測は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量が21世紀末まで上昇を続けると仮定した最悪事態のシナリオに基づくものだ。

 英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)に掲載された研究論文によると、このシナリオの下では、人口が上位4分の1に入る都市は21世紀末までに気温が7度以上上昇する可能性があるという。

 一部の都市については、気温上昇幅の内5度近くが地球温暖化に起因すると考えられる。

 研究チームによると、残りはいわゆるヒートアイランド現象によるものと考えられるという。ヒートアイランド現象は、熱を放散する公園、ダム、湖などが、熱を伝導するコンクリートやアスファルトに取って代わられ、これによって都市部の気温が周辺部より高くなる場合に発生する。

 論文の共同執筆者で、オランダ・環境研究所(Institute for Environmental Studies)のフランシスコ・エストラーダ(Francisco Estrada)氏は、AFPの取材に「(人口が)上位5パーセント(の都市)は、8度以上の気温上昇に見舞われる可能性がある」と語った。