ジョーダン氏と比較されるレブロン、重要なのは自身のレガシーを確立すること
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【5月31日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でプレーするレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、憧れのマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏を目指して努力を重ねていた大勢の若者の一人だった。しかし、NBAの象徴的存在である名選手と自分が比較されるようになるとは夢にも思っていなかった。
25日に行われたイースタンカンファレンス決勝で、キャバリアーズを3季連続のNBAファイナルに導いたジェームズは、この試合でジョーダン氏を抜いてプレーオフ通算得点で歴代1位となり、通算6度のNBAファイナル制覇を誇る同氏との比較を過熱させた。
批評家がスタッツを示しながら、プレーオフ通算179試合で5987得点を記録したジョーダン氏と、同212試合で5995得点をマークしているジェームズを比べていることに対して、ジェームズは「理髪店」で行われる世間話にすぎないと一蹴。しかし、改めてこの話題について聞かれると、ジョーダン氏から受けた影響の大きさや、同氏が残した偉業の重要性については認めた。
キャバリアーズが135-102でボストン・セルティックス(Boston Celtics)を下してイーストの頂点に立った試合後、ジェームズは「バスケットボールに夢中になったのは、マイク(ジョーダン氏)という存在がいて、彼が成し遂げてきたことを見たからだと思う。マイケル・ジョーダンは子どもの頃から見てきた選手で、ほとんど神に近い。だから、自分がマイクのようになれるなんて信じていなかった」と語った。
フェイダウェーシュートからユニホームの着方までジョーダン氏をコピーしていたというジェームズは、「子どもの頃は、MJがやっていたことはほとんど全部まねしていた」と明かした。さらに、「スキンヘッドにはしなかったけど、それに近づいてきている」と冗談交じりに話すと、「マイクになりたかったんだ。だから、マイケル・ジョーダンやカリーム(・アブドゥル・ジャバー〈Kareem Abdul-Jabbar〉氏)との比較で自分の名前が出てくるなんて、本当に驚いている」と語った。
実際に「エア・ジョーダン」は、現在でも「キング・ジェームズ」の前に立ちはだかっている。
マイアミ・ヒート(Miami Heat)で2度の優勝を果たしたジェームズは、昨季古巣のキャバリアーズに復帰して故郷の米オハイオ(Ohio)州にタイトルをもたらすという公約を実現し、合計3回のNBAファイナル制覇に成功。しかし、ジョーダン氏はその2倍に相当する合計6回のタイトル獲得を成し遂げており、レギュラーシーズンの最優秀選手(MVP)に合計5回選出されたほか、通算3万2292得点を誇り、ジェームズのMVP受賞4回と通算2万8787得点を上回っている。
ジェームズは昨年のサマーキャンプで、「シカゴ(Chicago)でプレーしていた幽霊を追いかけながら」モチベーションを見いだしていると話していた一方で、目標はジョーダン氏の数字に並ぶことではないと強調した。
「獲得したリングの数や得点、MVPの回数で彼を追い越すということではない。あくまでも、自分を鼓舞し続けるための個人的な目標だ。誰が最も偉大な選手かという類いの話は、自分には関係ない」
重要なのは自分自身のレガシーを確立し、若手選手がバスケットボールで経験を積んでいく際の刺激となり、目標にされるような存在になることだ。
かつてジョーダン氏を擁するブルズをてこずらせていた「バッドボーイズ」ことデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)の元選手として知られるビル・レインビア(Bill Laimbeer)氏は、あらゆる面に目を配ればジェームズが史上最高の選手であると話している。
レインビア氏は今月配信されたポッドキャストの番組「ザ・リマッチ(The Rematch)」で、「レブロン・ジェームズの方が優れている、絶対だ。レブロンはなんでもできる。マイケルは、レブロン・ジェームズのようにリバウンドもアシストもできる選手ではなかった」と主張した。
数字よりも記憶に残る選手となることを望んでいると話すジェームズは、「バスケットボールでは、得点することが喜ばれる」としたうえで、「自分はバスケの基本的な部分で最高のプレーをしていきたい」と語った。
「西海岸、東海岸、中部、南部から全米にわたって、そして世界中の子どもたちが自分のプレーを見て、『レブロンがエクストラ・パスを出したから僕も出した』とか、『プレーを諦めずにチェイスダウン・ブロック(後方から追いかけてのブロック)したのは、レブロンが諦めずにやっていたからだ』と言ってくれたら、これ以上のことはない」 (c)AFP/Rebecca BRYAN