【5月22日 AFP】シリア中部ホムス(Homs)で反体制派が最後まで掌握してきたワエル(Waer)地区からの戦闘員や家族の退避が21日までに完了し、政府側が同市の支配を完全に取り戻した。

 シリア反体制派は昨年12月以降、主な拠点都市としてきた北部アレッポ(Aleppo)と首都ダマスカス(Damascus)で支配下に置いていたほぼ全地域を失っている。

 しかし、ロシア軍の監視の下に行われた今回のワエル地区からの撤退は象徴的な意味合いが強い。ホムスでは2年間に及ぶ爆撃や包囲攻撃の末、2014年には反体制派の大半が撤退していた。

 ホムス県のタラル・バラジ(Talal al-Barazi)知事はAFPに対し「(避難者らを乗せた)最後のバスがワエル地区を出発した」と述べた。(c)AFP/Maher AL MOUNES