嵐に挑む米国の「ハリケーン・ハンター」
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【5月19日 AFP】ハリケーンは巨大で身のすくむような恐ろしい気象現象かもしれない。しかしギャレット・ブラック(Garrett Black)氏はそんなハリケーンの中を飛行する仕事をしているばかりか、その行為を気に入っているという。
米空軍の気象学者であるブラック氏は、他の4人の乗組員と共に、米空軍のプロペラ機WC130J、通称「ハリケーン・ハンター(Hurricane Hunter)」に搭乗している。
高度約3000メートルを飛行するWC130Jの乗組員たちの任務は、ハリケーンの勢力や進路の観測などだ。
昨年には、ブラック氏は、一時は勢力が最も強い「カテゴリー5」に発達し、カリブ海(Caribbean Sea)諸国と米南東部沿岸にかけて猛威を振るった、ハリケーン「マシュー(Matthew)」の中を飛行し、その勢力を観測した。
ブラック氏はマイアミ(Miami)で12日に開催されたハリケーンに関する講演の際、AFPに対し「まるでジェットコースターに乗っているみたいなんだ。ワクワクするよ」と語り、「ハリケーンが海岸線近くにある場合、さまざまなリズムの中を飛行することになる。本当によく揺れる。乱気流は1から10まで何でもありだ」と付け加えた。