元オランダ代表カイトが現役引退、フェイエノールトをリーグ制覇に導き有終の美
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【5月18日 AFP】サッカー元オランダ代表のディルク・カイト(Dirk Kuyt)が17日、所属するオランダ・エールディビジのフェイエノールト(Feyenoord)を自らのハットトリックでリーグ優勝に導いた3日後、現役引退を表明した。
クラブの公式ウェブサイトに掲載された声明の中で、カイトは「これまでのキャリアを通して、私はいつだって自分の心に従ってきた。それは今回の決断にも当てはまる」とコメント。
「私が現役を退く適切な時期だと感じている。フェイエノールトに復帰してからは、今季のリーグタイトルを獲得するなど素晴らしい2年間だった」
「トロフィーを獲得し、フェイエノールトで王者になりたいと夢見ていた。私のその夢はすべてかなった」
フェイエノールトは14日のリーグ戦でカイトがハットトリックの活躍をみせ、ヘラクレス・アルメロ(Heracles Almelo)に3-1で勝利すると、2位アヤックス(Ajax)を勝ち点1差で振り切り、リーグ制覇を成し遂げた。
約19年に及んだ現役生活に終止符を打った36歳のカイトは、技術部門の担当者として今後もフェイエノールトに残る。
1998年にエールディビジのユトレヒト(FC Utrecht)でプロデビューを果たしたカイトは、2003年に加入したフェイエノールトで3シーズンを過ごしたあと、2006年のW杯ドイツ大会後にイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に移籍した。
6年間在籍したリバプールで通算71得点を記録したカイトは、献身的で真摯(しんし)な姿勢によりサポーターから高い人気を誇ったが出場機会に恵まれず、2012年にトルコ1部リーグの強豪フェネルバフチェ(Fenerbahce)に移籍すると、2015年にフェイエノールトに復帰した。
オランダ代表としても通算104試合に出場し、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではチームとともに決勝進出を果たしたものの、スペインに敗れて優勝を逃した。(c)AFP