【5月16日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が15日、芝、ハードコートシーズンに最善の準備をするため、今月開幕する全仏オープンテニス(French Open 2017)を欠場すると発表した。

 四大大会(グランドスラム)通算18勝のフェデラーは、2009年に同大会を制しているが、昨年は膝や腰のけがの影響で欠場を余儀なくされていた。

 現在世界ランキング5位で35歳のフェデラーは「先月はコート内外で非常にハードな練習を積んだが、今後何年間もATPワールドツアー(ATP World Tour)でプレーするためには、今年はクレーシーズンをスキップし、芝、ハードコートシーズンに向けた準備をするのがベストだと感じた」と語った。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)でそれぞれ5回、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)では7回の優勝経験を誇るフェデラーは今季、すでに全豪とBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)、そしてマイアミ・オープン(Miami Open 2017)を制しており、けがによる6か月の離脱から見事な復活を果たしている。

 フェデラーは先月、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)といったマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)を含むクレー大会の欠場を表明。全仏に向けては、クレーで2週間の準備期間を設けるとの考えを示していた。

 しかし、スイスのスーパースターはこの日、「魔法のような一年の出だしが切れたが、長くプレーしていくには、スケジュールの立て方がカギだということを認識する必要がある」とした上で、「私とチームはきょう、クレーで1大会だけ出場するというのは、残りのシーズンへ向けた自分のテニスと体力的な準備の面で最善策とはならないとの決断を下しました」と声明で述べた。

「常に応援してきてくれたフランスのファンが恋しくなるだろう。来年はローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で彼らに会えることを楽しみにしている」 (c)AFP