大規模サイバー攻撃、これまでにわかったこと
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■背後にいるのは誰か
ハッカーの身元やその動機については、現時点では明らかになっていない。被害に遭った国々では現在、安全保障当局が犯人特定に全力を注いでいる。
犯人像については、個人とは考えにくく、サイバー犯罪を専門とする地下組織がかかわっているとみられる。より高度なエンクリプション(暗号化)を用い、その行動を分かりにくくしていると専門家らは説明する。
■要求
感染すると、300ドル(約3万4000円)を仮想通貨ビットコインで支払うよう要求するメッセージがスクリーンに表示される。メッセージは、支払いが3日以内にされないと金額が2倍となり、7日以内に支払いがなければデータファイルは消去されるとする警告文だ。
被害の規模から、たとえそれぞれが少額であっても短期間で相当の金額が集まる可能性も考えられる。しかし、これまでに支払った人の数はそう多くないとみられている。
専門家らは、要求に応じればハッカーを喜ばせるだけであり、ファイルのロックが解除される保証がないばかりか、被害者の銀行口座情報を知られることになる恐れもあるため、支払いには応じないよう注意を促している。(c)AFP