パトリック・グラント、デザイナーとしての歴史振り返る
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【5月12日 MODE PRESS】老舗の紳士服店が立ち並ぶ英ロンドン(London)の通り「サビルロー(Savile Row)」の老舗ファッションブランド「ノートン&サンズ(Norton & Sons)」のクリエーティブディレクター、パトリック・グラント(Patrick Grant)は、デザイナーとしての歴史を振り返った。
5歳の時に初めての制服を着てからデザインに興味を持ったと話すパトリックは、「完璧なジャケット」を求め、チャリティーショップを探し回り、時間を費やしていたのだと明かした。
そんなパトリックだが、ファッション業界でキャリアをスタートする前は、エンジニアの仕事をしようとした。しかし「計画外の思いつき」で進路を変更したという。「ビジネスを始める前は、全く別の仕事をしていたが、11年前に計画はしていなかったが思い切って、サビルローでも長い歴史を持つ店舗の一つ、ノートン&サンズを買収することにした。当時、経営がうまくいっていなかったので、それを立て直すというシンプルなものだった」と説明した。
その後、パトリックは自身の指揮下で別のプロジェクトも担当し、工場を閉鎖から救うコミュニティー・クロージング(Community Clothing)プロジェクトを立ち上げる。英「ES マガジン(ES Magazine)」でパトリックは「2年前、私たちは英ブラックバーン(Blackburn)の工場を買収し、その工場は閉鎖を免れた。他の多くの英国の縫製工場と同様、季節的なファッションというのは生産能力に余剰があった。同時に、英国製のものを買いたいが、それを買うだけの余裕はないという人もいる。では、その解決策は? 英国の工場の閑散期に、手頃な価格の服を作ることだ」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS