【5月11日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)は10日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第4シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、ともに苦戦を強いられながらも3回戦へ駒を進めた。

 長年のコーチングチームを解消してから初の試合に臨んだジョコビッチが、ニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)から6-1、4-6、7-5で何とか勝利をつかんだ一方、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)と対戦したナダルも、7-6(7-3)、3-6、6-4のフルセットで3回戦進出を決めた。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは試合後、「きょうは自分のテニスのレベルがあまり高くなかったが、何とか初戦を突破することができた。楽ではなかった。非常に風が強く、かなりひどい一日だった」と振り返った。

「耳の問題(炎症)もあり、ここ数日間は難しい時間を送っていたのは確か。少し違和感もあるが、日に日に良くなってきている」

 一方、昨季から続く不振脱却を目指し、10年続いたマリアン・ヴァイダ(Marian Vajda)氏との関係に終止符を打ったジョコビッチは今大会、コーチ不在のままマドリード(Madrid)に乗り込んでいる。

 順調な出だしを切ったものの、最終セットでは0-3とリードを許したジョコビッチは、「安定性や自分が目指すテニスの質を模索している最中だ」とした上で「ベストのテニスをしていないのは自覚している。でも自分自身とプロセスを信じている」と話した。

 3回戦では、ナダルが第16シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)、ジョコビッチは地元スペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)と対戦する。

 この日行われたその他の試合では、第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)がブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)に5-7、6-4、2-6で敗れ、大会から姿を消した。

 第5シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)はギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)とのビッグサーバー対決を6-4、6-4で制している。(c)AFP/Kieran CANNING