【5月4日 AFP】17MLBは3日、各地で試合が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)戦に先発登板したボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)のケビン・ゴースマン(Kevin Gausman)は相手打者に死球を与え、2回途中で退場処分を受けた。両軍の反目が激化した試合は、レッドソックスが4-2で勝利している。

 わずか19球でサム・ホルブルック(Sam Holbrook)球審から退場を宣告され、敵地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)のマウンドを降りることになったゴースマンは、「最初は(ホルブルック主審が)誰を退場にしたのかわからなかった。はっきり言って、マイナーでやってほしいよ」と判定を嘆いた。

 ゴースマンがカウント0-0から投じた時速76マイル(約122キロ)のカーブは、レッドソックスのイグザンダー・ボガーツ(Xander Bogaerts)遊撃手を直撃。前日の試合では、レッドソックスのクリス・セール(Chris Sale)がオリオールズのマニー・マチャド(Manny Machado)に危険球を投じていた。

 初回はレッドソックス打線を無失点に抑えていたゴースマンは「(ホルブルック主審には)『うちのブルペンを崩壊させるつもりか』とすぐに言った」とした上で、「きょうカーブを投げたのはあれが初めてだった。曲がりを大きくしようと投げたが、抜けてしまった」と説明。5回には、ストライク判定について球審と口論になったオリオールズのアダム・ジョーンズ(Adam Jones)がキャリア初の退場処分を受けている。

 オリオールズの選手が同じ試合で2人退場となるのは2011年7月以来で、その時もボストン(Boston)でケビン・グレッグ(Kevin Gregg)とジム・ジョンソン(Jim Johnson)が退場している。

 2日に行われた両軍の試合では、ジョーンズが人種差別の対象となったが、翌日には温かいスタンディングオベーションを受けていた。(c)AFP