【5月4日 AFP】カナダ統計局(Statistics Canada)が3日、2016年の国勢調査の結果を発表し、65歳以上の高齢者数が14歳以下の子どもの数を初めて上回ったと明らかにした。平均寿命が伸びる一方で、出生率が低位にとどまっていることが理由という。

 統計局によると、高齢者の数は2011~2016年で20%も増加したが、子どもの数は4.1%しか増えていない。これは他の多くの先進国と同様の傾向だ。

 統計局は「2011年以降、65歳以上の人口が急激に増えたことで、2016年は高齢者の人口(590万人)が14歳以下の子どもの人口(580万人)を初めて上回った」と指摘。高齢者の増加率は「1871年以降で最も大きく、カナダで高齢化がより速いスピードで進んでいることを明確に示すもの」と述べている。

 人口3500万人に占める高齢者の割合は16.9%と、子どもの16.6%をわずかに上回った。

 また100歳以上の人口は2011~2016年に41.3%も急増し、8230人となっている。(c)AFP