【5月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、ホワイトハウス(White House)でパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と初めて会談した。トランプ氏は中東和平について「われわれはそれをやり遂げる」と述べ、仲介役に意欲を示すとともに、合意は実現できると強気の見通しも示した。

 数十年に及ぶイスラエルとパレスチナの紛争の複雑さは歴代米大統領を悩ませてきたが、トランプ氏はその点は脇に置き、アッバス議長に対してイスラエル側とともに「最も難しい取引」を実現できると述べた。

「率直に言って、(中東和平の実現は)長年思われてきたほど難しくはないと私は考えている」

 アッバス議長も「われわれの戦略的な選択肢は和平をもたらすことだ」と指摘。トランプ氏の「勇気ある世話役」「素晴らしい交渉力」に期待を示した。

 その一方で「イスラエルはわれわれの人間と土地の占領を終わらせるときだ」とくぎを刺した。イスラエルが占領している土地にパレスチナ人が帰還する権利、東エルサレム(East Jerusalem)を首都とし1967年の国境線に基づくパレスチナ国家の樹立などを重ねて主張した。(c)AFP