【5月3日 AFP】レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が2日、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準決勝第1戦でハットトリックを達成したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を「唯一無二」とたたえた。

 マドリードダービーで3得点を挙げたロナウドは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との準々決勝第2戦でも3得点を記録しており、チャンピオンズリーグでのハットトリックは2試合連続となる。

 バイエルンとの2試合で計5得点を記録するなど、チャンピオンズリーグの最近3試合で8得点を稼いだロナウドは、得点ランクでトップに立つFCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)に1点差まで迫っている。

 ジダン監督は「彼にとっては得点こそがすべてを上回る。それが彼を唯一無二の存在にしている」とコメントした。

 レアルのトニ・クロース(Toni Kroos)も「ロナウドのような選手がいてくれてうれしい。良い守備をして中盤をコントロールすることはできるが、最後は得点を奪う選手が必要で、それを彼がしてきた」と評価した。

「彼は常にそうしてきた。準々決勝では5得点を記録し、きょうは3得点だ。信じられないよ」

 前半10分にヘディングで先制点を挙げたロナウドは、後半の2得点でハットトリックを成し遂げ、レアルは現行方式になって初の大会連覇に前進した。

 ジダン監督は「素晴らしいプレーだった。アトレティコから3得点を奪うのは簡単ではない。最初の30分は特にファンタスティックだった。追加点のチャンスが多くあったが、それは後半のことになってしまった」と話している。

「パフォーマンスには満足している。3得点に加え、最も重要なのはホームでの第1戦を無失点で終えたことだ」

 一方、アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、10日に本拠地ビセンテ・カルデロン(Vicente Calderon Stadium)で行われる第2戦での奇跡の逆転劇に期待を示している。

「われわれはこの試合を忘れなければならない。難しいことかもしれないが、それがサッカーであり、予期せぬことが起きるから面白いんだ。最後の望みが途絶えるまで、われわれは力の限りを尽くす」

「かつてないぐらい私は落ち着いている。不可能に挑まなければならないが、アトレティコ・マドリードにはその力がある」(c)AFP/Kieran CANNING