親世代も熱狂、中国の人気アイドルグループ「TFBoys」
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■一人っ子政策の影響受けた親世代には新たな溺愛対象
ポップカルチャーを研究する香港大学(University of Hong Kong)のアントニー・ファン(Anthony Fung)教授は、TFBoysに執着する心情には、子どもが自立した後に出る抑うつ症状「空の巣症候群」も関係していると指摘し、「年配のファンは子どもが成長してしまったために、関心を注げる別の対象を探しているのかもしれない」と語った。
数十年にわたって続けられた「一人っ子政策」のせいで、裕福な中国人女性たちの多くには溺愛の対象となる子どもが1人しかいない。そんな彼女たちにとって、TFBoysにお金を注ぎ込むことは何よりの喜びなのだ。
ファンは11月、メンバーの易ヤン千璽(イー・ヤンチェンシー、Yiyang Qianxi)の誕生日を祝うために、ニューヨーク上空にケーキ型の熱気球を飛ばし、上海(Shanghai)のクルーズ船上でパーティーを開催した。
王源は芸能人としての活動の他に、複数のチャリティー活動も行っており、ニューヨークで今年開かれた国連ユース・フォーラム(United Nations Youth Forum)では中国代表を務めた。こうした過密スケジュールのために家族とは年に数回しか会うことができない王源。2月に行われたテレビのインタビューでは、「ぼくの昔からの夢はお金をたくさん稼いで、両親と祖父母に家を買ってあげることです」と語っている。
リャンさんは、自分にとって子どものようなアイドルがもう子どもではなくなったとしても「共に成長していけるとても楽しい過程」を味わうことができる、とTFBoysの歌詞の一節を口ずさんだ。
しかし、どこの若者もそうだが、TFBoysの従来のファンである10代の子どもたちは、自分たちのアイドルを親世代のファンと共有することを必ずしも快く思っていない。
リャンさんは肩をすくめて言った。「あるライブで夫が1人の女の子にこう言われたんですよ。ジジイがこんなところに来てんじゃねーよって」(c)AFP/Yanan WANG