【4月29日 AFP】米商務省が28日に発表した2017年1~3月期の実質国内総生産(GDP)の速報値は、年率換算で前期比0.7%増で、2014年同期以来、3年ぶりの低水準となった。就任から100日を迎えたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領には期待外れの船出となった。

 個人消費と政府支出が過去数年で最低水準に落ち込み、今年1~3月期の実質GDPは前期(16年10~12月)の2.1%から年率換算で急減速し、専門家らの予想の1.1%を大きく下回った。

 経済ナショナリズムの復活などを打ち出し大統領選に勝利し、29日に就任100日目を迎えたトランプ大統領はこの数か月で雇用回復、記録的な株価上昇を促し、消費者および企業の信頼感を高めたとしてきた。

 だが、エコノミストのジョエル・ナロフ(Joel Naroff)氏は、「人々は幸福を感じているからといって、その感情に従って行動するとは限らない。1~3月期に人々がそうしなかった(消費が落ち込んだ)ことは明らかだ」と述べている。(c)AFP/Douglas Gillison