【4月28日 AFP】世界的に有名なバレエダンサー、ミハイル・バリシニコフ(Mikhail Baryshnikov)さん(69)が27日、ラトビアの名誉市民権を獲得し、首都リガ(Riga)でパスポートを受け取った。バリシニコフさんは、旧ソ連占領下にあったバルト海沿岸国のラトビアから1974年に米国に亡命している。

 リガで行われた式典でバリシニコフさんは、「名誉市民権を与えたいとの招待がラトビア政府から届いた。外国人としてではなく、そこの出身者として子ども時代を過ごした国に戻れることは、どんなに素晴らしい経験になるだろうと思った」と50年以上話していなかったラトビア語で語った。式典を前に、バリシニコフさんへの名誉市民権授与が、賛成84反対ゼロで議会で議決されていた。

 リガ出身のバリシニコフさんは1974年に米国に亡命し、米国籍を取得している。

 ここ数年間は母国とのつながりを新たにしており、ラトビアの演出家アルビス・ヘルマニス(Alvis Hermanis)氏と共同で舞台にも取り組んでいる。(c)AFP