【4月26日 AFP】テニス界のスーパースター、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が25日、先日の妊娠事実の公表は意図したものではなかったとした上で、出産後の競技復帰にも強い意欲を示した。

 カナダ・バンクーバー(Vancouver)で開催された「TEDカンファレンス(TED Conference)」に登壇したセレーナは、妊娠の発表はアクシデントだったと冗談めかしながら、ざっくばらんに明かした。

 妊娠の経過を記録するために自分自身を毎週撮影していたというセレーナは、水着の写真を交流サイト(SNS)に公開したのは故意によるものではなく、それまでは妊娠の事実も限られた人にしか伝えていなかったという。

 セレーナは「ソーシャルメディアがどういうものか知っているでしょ。間違ったボタンを押せば、もうそれまで」とすると「今回1度だけ足を踏み外すまでは、うまくやっていたのに」と笑顔で話した。

 セレーナはまた、妊娠が分かったのは今年1月に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)のわずか2日前だったと告白。おなかの中の赤ちゃんに危険かどうかが心配で、プレーすることにも神経質になっていたという。

 妊娠の事実を知る人がほどんどいない一方、周囲からは自身の優勝に期待が募る中で、疲労やストレスを締めだしながらプレーしたセレーナは、決勝で姉ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を破り、見事に四大大会(グランドスラム)通算23個目のタイトルを獲得した。

 セレーナの広報を務めるケリー・ブッシュ・ノバク(Kelly Bush Novak)氏は先週、セレーナは「2018年中の復帰を楽しみにしているようだ」とコメントすると、コーチを務めるパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏もこれに同調していた。

 自身が36歳の誕生日を迎える今年9月に出産を予定しているセレーナは、テニス選手としての未来について「間違いなく復帰を計画している」とした上で、「赤ちゃんはスタンドに来ることになると思う。あまり泣き過ぎずに、私を応援してくれればと願っている」と語った。(c)AFP