準決勝でマドリードダービーが実現、勢いに乗るモナコはユベントスに挑む、欧州CL
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【4月22日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準決勝の組み合わせ抽選会が21日、スイスのニヨン(Nyon)で行われ、王者レアル・マドリード(Real Madrid)はアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との再戦が決まり、勢いに乗るASモナコ(AS Monaco)はユベントス(Juventus)と対戦することとなった。
チャンピオンズリーグでのマドリードダービーは、2014年と2016年の決勝でも実現しており、いずれもクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)擁するレアルが勝利しているが、90分以内では決着がついていない。
史上初のチャンピオンズリーグ連覇を目指すレアルは、5月2日に行われる第1戦で本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)にアトレティコを迎え、欧州屈指の若手タレントをそろえるモナコは、同3日にユベントスをホームで迎え撃つ。
レアルの元ストライカーで、現在はクラブのディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョ(Emilio Butragueno)氏は、「われわれはお互いを熟知している。チャンピオンズリーグでアトレティコと対戦するのは通算4度目だが、これが最後というわけにはいかないだろう」とコメントした。
「あらゆるディテールは織り込み済みなので、われわれは警戒を怠ってはならない。彼らのディフェンスは強固で、ミスを突くすべを知り尽くしているハイレベルな選手がそろっている」
■ブッフォンは高い攻撃力を誇るモナコと対峙
欧州サッカー連盟(UEFA)本部で組み合わせ抽選会が行われる前、各チームは例年のように対戦する相手について明言を避けていたが、ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)だけは口を開き、リーグ優勝争いから脱落したことで選手を休ませることができるとして、アトレティコとの対戦は避けたいと話していた。
史上最高のGKの一人に数えられる39歳のブッフォンは、まだチャンピオンズリーグのタイトルに手は届いていないが、抽選会では望みがかなえられる結果となった。
しかし、ブッフォンはゴールを量産する18歳の新星キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)、復活を遂げたラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)と対峙(たいじ)しなければならない。ユベントスは強固なディフェンスを誇り、モナコはゴール志向のチームのため、準決勝では好対照なスタイルがぶつかる注目の一戦が実現する。
ブッフォンが「生きがいい」と評したモナコは、攻撃を重視しており、今季は公式戦で合計141得点を記録している。
現役時代にユベントスで活躍し、現在はクラブのアンバサダーを務めるパベル・ネドベド(Pavel Nedved)氏は、「可能性は半々だ。モナコにはとても若い選手がいる。彼らにはプレッシャーがなく、恐れることなくプレーできる。それが彼らの強さであり財産だ」と語っている。
決勝は6月3日に英カーディフ(Cardiff)で行われる。(c)AFP