【4月21日 AFP】ブラジルの検事総長は20日、自身の交際相手を殺害した罪で収監されるも、刑期を大きく残して先月に釈放された同国出身のサッカー選手を再収監するよう最高裁判所に請求した。

 最高裁は今年2月、2013年に女性殺害の罪で禁錮22年の判決が言い渡されたGKブルーノ・ソウザ(Bruno Fernandes de Souza)の上訴を受けて同選手を釈放していたが、ブラジルのロドリゴ・ジャノット(Rodrigo Janot)検事総長は20日、この決定を覆すよう求めた。

 最高裁は今月25日、再収監請求に関する審理を行う予定となっている。

 ブルーノは自身の子どもを妊娠し、養育費の支払いを求めて訴訟を起こしていたモデルのエリザ・サムディオ(Eliza Samudio)さんの誘拐、監禁、そして殺害に関与したとして2010年から収監されていた。

 サムディオさんの遺体は今も発見されていないが、ブルーノは友人と共謀して殺害し、遺体をバラバラにして犬に食べさせたと法廷で認めていた。

 カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)の元スターGKであるブルーノは3月、ブラジル南東部のバルジニャ(Varginha)を拠点とする同2部のボア・エスポルテ(Boa Esporte)と契約していた。

 しかし、ブルーノの競技復帰は激しい非難を集め、クラブ親会社のスポンサーが契約解除に踏み切るなどの措置を講じていた。(c)AFP