【4月20日 AFP】ラグビー・フランストップ14のスタッド・トゥールーザン(Stade toulousain)やフランス代表の主将を務め、フランスのバックローを長く支えたFLのティエリ・デュソトワール(Thierry Dusautoir)が19日、今季限りでの引退を表明した。

 コートジボワール出身で、現在35歳となるデュソトワールは、フランス代表では同国最多となるテストマッチ56試合で主将を務め、トゥールーザンでは3回のトップ14優勝、欧州制覇1回を経験する輝かしいキャリアを築いた。代表チームをニュージーランドとのラグビーW杯(Rugby World Cup 2011)決勝へ導いた2011年には、年間最優秀選手に選出された。

 記者会見に臨んだデュソトワールは、「もし感情的になっているとすれば、それは今季限りでラグビー選手としてのキャリアを終えるつもりだからだ」と明かした。

「とても特別な瞬間で、感情がこみ上げてきているが、悲しくはない。すでに準備を始めている新しい始まり、ビジネスマンとしての第二の人生に情熱的に挑んでいきたい」

 デュソトワールは、トゥールーザンで2008年、2011年、2012年にリーグ優勝を経験し、2010年には欧州ナンバーワンを決めるハイネケン・カップ(2010 Heineken Cup)のタイトルを獲得した。

 代表では同年、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2010)を全勝優勝したチームをけん引。テストマッチ80試合に出場したのち、ニュージーランドに敗れた2015年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)準々決勝を最後に代表でのキャリアに幕を下ろした。

 デュソトワールはすでに、デジタルマーケティングと食品貿易の企業運営という、新しい人生の準備を始めており、ビジネスの世界でもグラウンドと同じだけの活躍を見せることが期待される。(c)AFP/Mathieu GORSE