【4月19日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の合同テストが18日、サキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International Circuit)で行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が最速タイムを記録した一方、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は開発ドライバーのオリバー・ターベイ(Oliver Turvey)がテストの大半を走行できずに終わり、問題がさらに深刻化することになった。

 フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が優勝した週末のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2017)では、マクラーレンのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がこれほどまでにパワーが不足したマシンでレースを走るのは過去に一度もなかったと不満を爆発させると、同僚のストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)はエンジントラブルで出走すらできなかった。

 この日行われたインシーズンテストでも、インストレーションラップ後に水漏れが見つかると、その後は修復に追われて最終的には合計17周、タイム計測も2周にとどまった。マシンに戻るまで一日中待たされることになったターベイは「ここバーレーンで走る機会をもらえたことには非常に感謝している。午前中に起きた問題でトラックでの時間を多く失ったのにはフラストレーションがたまった」と語った。

 今季は期待が持てるマシンを発表していたマクラーレンだったが、ホンダエンジンの信頼性の問題を原因として、そのポテンシャルを発揮することができずにいる。

 対照的にメルセデスは合計97周を走行。1分31秒358の最速タイムをたたき出したハミルトンは、フェラーリのアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)を1分31秒984の2番手、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)を1分32秒349の3番手に抑えた。

 16日のバーレーンGP決勝でベッテルに次いで2位に入ったメルセデスのハミルトンは、「きょうは非常に暑かったことに加え、風も強くてトリッキーだったが、十分な仕事をこなすことができた。ロングランを改善するため、タイヤとマシン後部の理解を深めることに集中している」と振り返った。

 メルセデスは19日、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がハンドルを握ることになっている。(c)AFP